「人薬」、「不登校」、「自己愛」
今年拝聴した講演のなかで、こころに深く残るものが3つありました。
2月の斉藤環氏による、「社会的ひきこもり」について
11月の石川憲彦氏による、「不登校児との関わり」について
同月の市橋秀夫氏による、「うつ病と自己愛の問題」について
いずれも秀でた精神科医による、優れた講演内容であることはいうまでもないが、
斉藤環氏の講演では、「人薬」という言葉が印象に残った。
氏はひきこもり研究の第一人者で、震災後は原子力発電所に反対する論説をまとめた著書を発表するなど、
おもにラカン派精神分析の英知を基に、精力的な活動を続けておられるが、
臨床のまなざしはあたたかい。
なかでも一番の薬は人間関係、しかも良好な人間関係がもたらすものだとする、
「人薬」の教えには共感した。
いかに、自分が信頼できる人、味方を見つけ出すことができるか。
私も日々の臨床のなかで、繰り返し、繰り返し、言い続けている言葉でもある。
最近は特に、「味方」、ということばが好きになっている。
これはアーチェリーの銀メダリスト、山本博氏が、テレビで言っていた言葉だが、
なぜか、響いた。
学校へいけず、苦しいときに、
ひとりでも仲間になってくれる、友達や先生がいること。
そこから、苦しみの悪循環は突破され、
良好な「人薬」も生まれてくるものなのかもしれない。
たったひとりでもいいのです。
一番の薬が、安心できる人間関係、つまりは「人薬」であることを、
実感できると本当によいです。
つづいて石川氏の話も、すばらしいものでした。
次回にまた続きとさせていただければ助かります。
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