松が岡公園
週末、松ケ岡公園の桜が、
満開の様相となった。
古木は、震災によって、地面がぼこぼこになっても揺るがず、
いったい、いつから平市街を見下ろしているのかと調べれば、次のような記載に行き当たる。
明治40年平町議会は、日露戦争記念行事として、茶畑、麦畑と竹やぶであった矢小路台(薬王寺台)を開き、防火用水をかねた大貯水池をつくり、これを中心として桜、梅、つつじを植えました。
その後、東京大塚にあった旧城主、安藤邸内の古つつじ千本を移植し これを中心として全国からつつじの名木3,000本を集め、つつじ園と桜の名所として今日にいたっています。
であれば少なくとも、樹齢は100年を越えることになる。
どうりで見事なフォルムである。
しかも東京生まれだったとは。
樹肌に触れると時の流れが伝わるようだ。
第2公園にいたる花道は、
ことにうつくしい。
福島市の
花見山にだって負けてはいない、
とひいきめに思う。
幼稚園の頃、
当時あった公園内の食堂に友人が住んでいて、
毎日のように遊んだ公園だ。
誰のこころにも、その人の花、さくらがあるのだと思う。
震災後、
半分が帰還困難地域となってしまった富岡町、夜ノ森のさくらも見事に咲きはじめているのだろう。
避難されている方々が、松ヶ岡公園のさくらも、きれいですね。
と言ってくれることを、複雑な思いのなかながら、うれしく思う。