ひとり桜
花見もできないつらい春になりましたが
春は春です。
クリニックのさくらも
いつもより少しばかりはやい春の足音を
今年も告げてくれましたね。
ひとりで
5~6度は上った松が岡公園のさくらも今年は満開がはやかった。
いかやきはここ数年変わらぬ旨さ。
お値段も少しばかり上がった気がしたが
スライスにんにくがほどよく効いて
実にやわらかい。
お味はそれ以上に上がってましたね。
ところ変わって
富岡町夜ノ森のさくら
はじめて電車で訪れました。
震災後
9年ぶりの再開となる常磐線が
ここ夜ノ森のさくらの路を走り抜ける。
これまで
何度も訪れた桜並木も
9年ぶりに新装された駅舎からさらに800メートルが開放された。
でもここから先は
あと数年先まで開かれないという。
9年を過ぎて
まだまだ道のりは長いのかもしれない。
アリオス前のさくら。
散り際がひときわ美しい。
この日は
風もなく穏やかな春の日和だったが
ひとひら
また
ひとひらと
目の前でスロー映像のように散り落ちてゆく。
劇場は悲しいほど公園の延期あるいは中止が続き
ひとけのない公園のさくらも
いくらか儚げに見えなくはない。
最後は夜桜。
さくらは
この世を映す鏡のようでもあるが
それでも
どうしたって美しい。