ストレスにより意識を失う、過呼吸や失神、失声を生じる

→転換性障害

人が強いストレス下に置かれたときに、意識を失って倒れたり(失神)、過呼吸発作を起こしたり、身体にちからが入らず立ち上がれない(失立)などの症状を生じることがあります。身体に症状の場が転換されるという意味で、これらを転換性障害と呼びます。脳の障害による、てんかん(癲癇)とは治療方針も異なるため、鑑別を要します。これらの症状はある意味では自然な反応ともいえますが、常態化しやすいため、まずはMRIなどの諸検査を行い、生命に危険がないという点での安心感を、本人および周囲にも確保していただき、治療では、たとえば過呼吸発作の対処法を覚えるなど、薬物療法も含め、症状をコントロール可能なものとする練習を行い、さらにはストレス下でも症状が生じにくくなるような、ストレス耐性を身につけてゆくことをめざします。

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