自分に話しかけくる幻聴がある・自分の考えが人に伝わる・盗聴器が仕掛けられている

→統合失調症

自分の悪口や、自分を非難する声が幻聴として聞こえてきたり、自分の考えが人に筒抜けになるように感じたりすることから、テレビや電波で自分のことを話していると錯覚したり、盗聴器が仕掛けられているのではないかと不安に思ったりする症状は、統合失調症という疾患にごく普通に見られるものです。かつては治療の困難な疾患で、悲観的に捉えられがちだったこの病態も、薬剤の開発や早期治療の充実により、十分に回復可能な疾患と位置づけられるようになりました。早期に、適切な治療が行われることが特に大切ですので、すこしでもこれらの症状が認められるようであれば、当院、あるいは適切な専門施設に、なるべく早く受診することが必要です。早期に治療が開始されれば、幻聴や不安などの体験が、妄想や思考障害に進展することもなく、思考の混乱も未然に防ぐことができ、比較的すみやかに回復が期待できる疾患のひとつです。

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