言葉を字義通りに受け取ってしまう・場の空気にそえず周囲から浮いてしまう

→アスペルガー障害(高機能自閉症)

自閉症ともいわれる広汎性発達障害のなかで、知能検査において、平均ないしそれ以上の知的機能を持つ場合、アスペルガー障害と診断します。能力にばらつきがある場合が多く、また対人的な交流において、言外の暗黙の了解を感受することが難しかったり、比喩や暗喩による理解を苦手とするなど、困難を自覚されることも多いため、療育や治療が求められます。特に対人関係上の困難から、学校や社会生活で悩み、2次的に抑うつや不安、被害念慮を抱くことも稀ではなく、積極的な治療が必要であるケースも多いです。小児ではWISK、成人ではWAISなどの知能検査による評価を行うとともに、(症状を緩和するための)薬物療法の必要性を見極めながら、自らの性質を理解してゆくことが大切です。また、アスペルガー障害と診断するまでの水準ではないですが、軽微な発達障害傾向が、気分障害や不安障害の背景に認められることはとても多く、こうした視点を含めた総合的な精神症状の理解が今後ますます求められるようになると思われます。

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