世界一長い餅つき大会
初夏に子供たちと植えた苗が
無事実り
収穫する
足踏みで脱穀し
もち米を炊き
ふりおろす
あんころ、きなこ、ねぎ
そして雑煮でいただいた
世界一長い餅つき会は
はじまりからおわりまで
半年以上を要し
すべて手作りで
行われる
泥の手足であまがえるを追い
カマで稲穂を刈り取るときの
ざくり
とした手ごたえも心地よい
足踏みの感覚
炊いた米のよい香り
ふりおろしたきね
合いの手のもちの手触り
つぶつぶのコメが
なめらかな
おもちに変わりゆく楽しみ
そして目の前の青空のもと
みなでほおばるうまさは
たまらない
子どものころは
競い合っていくらでも食べた記憶もあるが
いまはもう
ふたつ食べたら
おなかぽっこり
ぱんぱんなのだ