突然不安になる・息苦しくなる・死んでしまいそうな恐怖に襲われる

→パニック障害・不安障害

急に強い不安や動悸、息苦しさに襲われ、死んでしまいそうな恐怖を経験するのが、パニック障害の特徴です。飛行機や電車、劇場など、逃れられない閉所であったり、歯科治療や会議中など、逃れることの難しい状況で起きることが多いようです。ストレスを避け、回避するための、生体の自然な反応ともいえ、自律神経の一時的な乱れです。大きな心配はいりません。とはいえ、パニックや不安の渦中の経験は、つよい恐怖を伴いますので、再びの発作に陥ることを恐れるという、悪循環に陥りがちです。また、心身の過度の緊張による、うつ状態を伴うことも多いため、併せた加療が必要になります。治療では、まず過敏になっている自律神経の状態を緩和するため、ストレスと症状との結びつきを見定め、普段の生活からリラックスしてゆける練習をします(これはうつ状態の治療も同じです)。そのうえで抗不安薬や抗うつ薬を効果的に用い、症状をコントロールできるという安心感を得ていただき、心身の調和のとれた毎日に戻っていただきたく思っています。

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