頭痛や微熱がつづく・痛みや身体の不調を他科で診てもらったが異常はないといわれた

→心身症、身体表現性障害

内科的に異常がみつからない頭痛や微熱、痛みや身体の不具合を、総じて、心身症といいます。最近では、身体表現性障害といったりもします。過度のストレスなどによる心身のゆきづまりを、身体が精神の替わりとなって、表しているという意味です。こころとからだがいかに密接につながっているかを端的に示す病態であり、治療の肝は、こころとからだのむすびつきを自覚し、何がストレスであるかを見きわめ、身体の緊張を解いてゆくことです。必要があれば、安定剤など緊張を緩和できる薬剤を投与し、また抗うつ剤が効果的であるケースも多いです。特に心因性の疼痛などは、うつ病と密接に関わる病態ですし、逆にうつ病の初期に、こうした心身症状が現れることも多いため、本来のうつ症状をマスクするという意味で、この場合は、仮面うつ病と呼ばれます。いずれにしても、はやめの加療が望まれます。

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