松が岡公園、満開です。
当院の幼樹(さくら)も昨年に続き、
ぶじ開花し、
低気圧接近の予報を受け、
診療のあと、公園の坂を駆け上ると、
松が岡のさくらも満開だった。
遊具が取り払われた公園は、
広々と、
どことなく大人びて見え、
少しさびしいような気がしないでもないが、
あの、トンネルをくぐるメインアトラクション、
豆電車の軌道の跡を、
ぐるりと辿る。
と坂下の広場に遊具を見つけた。
これは隣の砂場とともに、
自分が幼児のころからこの場にあったものだ。
間違いなく。
するすると、
この赤いまんなかのぼうをつたって下りる遊びを、
繰り返したことを思い出す。
誰もがみな、消防士になりきって。
40年。
何度か塗り替えられたことだろう。
もうすべり下りることはできないが、
ありがたい。
散りゆく花びらにこころを奪われることなどなかったころが、
あまりにも遠く、
なつかしい。