こんな症状の方に

人前で過度に緊張する。会議や面接が怖い。人混みが怖く外出できない

Posted in こんな症状の方に on 3月 25th, 2012 by ichiro – Be the first to comment

→社会不安障害

社会不安障害という概念は、かつて対人恐怖、赤面恐怖と呼ばれていた症状を包括したものです。人前での緊張から次第に抑うつ的となり、ひどい場合は長期間外にでることができず、いわゆるひきこもりの状態を示します。さまざまな要因から生じることが特徴で、いつ頃からなぜ症状が現れてきたのか、どういう場面で症状が出やすいのかを明確にしてゆきます。治療としては、少量の薬物療法を用いながら、カウンセリングや精神療法にて少しずつ病状の改善をめざします。

発達の遅れ、偏りを指摘を指摘された・成人しているが自分は発達障害ではないかと思う

Posted in こんな症状の方に on 12月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→発達障害

発達障害を大きく分けると、自閉症スペクトラム障害(ASD)と注意欠陥多動障害(ADHD)に分かれます。自閉症スペクトラム障害というのは、これまで自閉症といわれてきた狭義の自閉性障害、知的障害をもたない高機能自閉症(アスペルガー障害)、学習障害(LD)を含むスペクトラムで、養育施設や教育機関と連携した支援、加療を必要とします。人間関係や、適応するためのストレスにより、二次的に抑うつや心身症状、不眠、対人不安などを伴うこともあり、薬物療法を必要とすることもあります。注意欠陥多動障害(ADHD)については、多動、注意力、集中力の改善に直接作用する薬物療法を行うことも多いです。いずれにしても、心理検査などで適切な評価を行ったうえで、加療や療育指導を進めてゆくことになります。
また最近は、成人するまで気づかれなかった軽微な発達障害の患者さんも数多く見られ、対人関係上や社会適応上、二次的に抑うつなどが認められることもまれではなく、この場合も適切な評価と加療が必要となります。
(成人の発達障害の患者さまに関しましては、ごく簡単なスクリーニングテストしかできないため、明確な診断が難しい場合もございますので、ご了承願います)

いまの治療が合っていない気がする。専門医の意見を聞いてみたい。

Posted in こんな症状の方に on 12月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→セカンドオピニオン

心療内科、精神科の治療においては、決められたマニュアルがあるわけではなく、症状に対し、単純に薬物を投与すればよいというわけでもなく、症状発現にいたるプロセスを見定めるうえで、社会的、心理的、発達的な諸要因に配慮し、総合的なアプローチを施してゆく必要があります。心療内科、精神科での治療内容についての疑問や、不安をお持ちであれば、一度ご相談にいらしてください。お薬についてや、その他どんなささいなことでも、お気軽にご相談願えればと思います。
(現在、初診の患者さんが大変混み合っておりますので、セカンドオピニオンのみの受診につきましては、なるべくご遠慮いただけると大変助かります)

何度も手を洗わないと気がすまない・確認してしまう・不潔が怖い

Posted in こんな症状の方に on 2月 23rd, 2011 by ichiro – Be the first to comment

強迫性障害

何度も手を洗わなければ気が済まない。歯磨きや入浴に一時間ほどの時間をかけなければいられない。鍵や水道の蛇口を何度も確認してしまう。車に乗っていて、何かを轢いてしまった気がして、戻って確認しないと気が済まない。

強迫性障害とは、自分では不合理だとわかっていながらも、その観念から逃れられず、実際に確かめる行動や、過度に清潔を保持する行為を繰り返してしまうといった一連の症状に苦しむ病態です。

現実面での行き詰まりや、本来向き合うべき問題や不安、抑うつを回避する意味合いもあるのですが、こうした行為や思考への捕われは、日常生活に大きな支障を来たします。

完全主義傾向な、生来の気質による場合もありますが、突然にこうした症状に陥る場合も見受けられます。

治療としては、強迫症状に効果のあるとされている、抗うつ剤などの薬物療法と併せながら、強迫の程度を数値化し、やさしいものから少しずつ、強迫行動を行わないがための不安に耐えてゆく練習をするアプローチや、強迫症状を必要とした、本来の不安を見つめ、抱きかかえてゆくような精神分析的アプローチがあります。

少しずつよくなるケースもありますが、あるときを境に劇的に改善する(強迫を必要としなくなる)例もまれではありません。

気分が落ち込む・何もする気がしない・食欲がない・楽しさを感じない

Posted in こんな症状の方に on 2月 3rd, 2011 by ichiro – 気分が落ち込む・何もする気がしない・食欲がない・楽しさを感じない はコメントを受け付けていません

→うつ状態

うつ状態というのは、何らかの理由で、気が沈み、元気がなくなり、楽しみやくつろぎを感じられなくなっている状態をいいます。喪失の体験など、何か大きなストレスのあとに強いうつを発することもあれば、逆に肩の荷が降りたときに発する場合、気分の高揚した時期と落ち込む時期を繰り返すケース、職場や学校に行こうとすると、急に動けなくなってしまう方、何事も否定的に捉えるがゆえ、慢性的な虚無、絶望感に捕われているケースなど、同じうつ状態といっても、それぞれ違う病態であり、治療や対処の仕方も違ってきます。しっかりとした鑑別を行い、病状にあった加療をすすめることが大切です。とくに最近は経済的、社会的に追い込まれることによって、自らを追いつめ、つよい自殺念慮に捕えられているいるケースも増しており、早めの受診が望まれます。

寝つきがわるい・朝早く目が覚める・熟睡できない・悪夢を見る・昼と夜が逆転する

Posted in こんな症状の方に on 1月 31st, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→睡眠障害

睡眠は、心身の健康の基本であり、生命の維持に欠かせないものです。ストレスや、身体の過緊張による一時的な不眠もあれば、うつ病や、精神疾患の前兆として現れる睡眠障害もあります。まずは、眠る直前までパソコンをしたり、考えごとをしたりする習慣を控え、お風呂に入ったり、ストレッチをするなどして、全身の緊張を解き、ゆったりと呼吸し、自然な眠りが訪れるのを待ちます。それでも毎晩のように不眠が現れるようだと注意が必要です。ご相談ください。加療のために、不眠の原因を見きわめ、必要であれば薬物療法を行います。睡眠導入剤など、いわゆる睡眠剤の類や、睡眠の質を改善できる、抗うつ剤の種類を用いることが一般的です。質のよい睡眠がとれるようになると、心身もおのずと回復へ向かいます。その他、夜驚や、夢中遊行など、小児期に多い睡眠障害や、生活スケジュールの乱れである睡眠覚醒スケジュール障害(昼夜逆転)、繰り返す悪夢を主とする悪夢症、夢の通り行動してしまうレム睡眠時行動障害、(これは精神疾患ではないですが)睡眠時無呼吸症など、多くの障害があります。疾患によっては、終夜睡眠脳波を依頼し、確定診断を行うことになります。

突然不安になる・息苦しくなる・死んでしまいそうな恐怖に襲われる

Posted in こんな症状の方に on 1月 31st, 2011 by ichiro – 突然不安になる・息苦しくなる・死んでしまいそうな恐怖に襲われる はコメントを受け付けていません

→パニック障害・不安障害

急に強い不安や動悸、息苦しさに襲われ、死んでしまいそうな恐怖を経験するのが、パニック障害の特徴です。飛行機や電車、劇場など、逃れられない閉所であったり、歯科治療や会議中など、逃れることの難しい状況で起きることが多いようです。ストレスを避け、回避するための、生体の自然な反応ともいえ、自律神経の一時的な乱れです。大きな心配はいりません。とはいえ、パニックや不安の渦中の経験は、つよい恐怖を伴いますので、再びの発作に陥ることを恐れるという、悪循環に陥りがちです。また、心身の過度の緊張による、うつ状態を伴うことも多いため、併せた加療が必要になります。治療では、まず過敏になっている自律神経の状態を緩和するため、ストレスと症状との結びつきを見定め、普段の生活からリラックスしてゆける練習をします(これはうつ状態の治療も同じです)。そのうえで抗不安薬や抗うつ薬を効果的に用い、症状をコントロールできるという安心感を得ていただき、心身の調和のとれた毎日に戻っていただきたく思っています。

動悸がする・息苦しくなる・吐き気がつづく・めまいがある・ふらつく

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→自律神経失調症

急に胸がどきどきしたり、息苦しさを覚えたり、めまいやふらつき、立ちくらみが頻発するなどの症状は、自律神経の乱れがその原因である場合が多いようです。もちろん内科や脳外科、耳鼻科などで原因を調べ、異常がないかを確かめたうえで、心身の治療を行うことになります。

ストレスに溢れる現代社会のさなかにあっては、自分が何をストレスに感じ、どんなことを苦痛に思っているのかさえ分からなくなっている場合がままあります。また日々ストレスにさらされることから逃れられないでいると、心身は緊張から解放されず、より重い病態である、心身症や、うつ状態に進行する場合もあるため注意が必要です。

治療はまず何がストレスであるかを見きわめ、ストレスを避け、身体の緊張を解すこと。ストレッチや入浴、簡単な体操なども効果的です。必要があれば、心身の緊張をほぐすような薬剤を処方することになります。

頭痛や微熱がつづく・痛みや身体の不調を他科で診てもらったが異常はないといわれた

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→心身症、身体表現性障害

内科的に異常がみつからない頭痛や微熱、痛みや身体の不具合を、総じて、心身症といいます。最近では、身体表現性障害といったりもします。過度のストレスなどによる心身のゆきづまりを、身体が精神の替わりとなって、表しているという意味です。こころとからだがいかに密接につながっているかを端的に示す病態であり、治療の肝は、こころとからだのむすびつきを自覚し、何がストレスであるかを見きわめ、身体の緊張を解いてゆくことです。必要があれば、安定剤など緊張を緩和できる薬剤を投与し、また抗うつ剤が効果的であるケースも多いです。特に心因性の疼痛などは、うつ病と密接に関わる病態ですし、逆にうつ病の初期に、こうした心身症状が現れることも多いため、本来のうつ症状をマスクするという意味で、この場合は、仮面うつ病と呼ばれます。いずれにしても、はやめの加療が望まれます。

重い病ではないかと常に不安で、検査で大丈夫といわれても落ち着かない

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→心気症

癌などの重い病ではないかと常に不安で、検査して異常がないといわれたのに落ち着かない状態を、心気症といいます。死の不安に常にさいなまれている状態ということもできます。身近な人が亡くなったあとに、一過性に生じる場合もありますし、完全に重い病であると確信し、憔悴し、ふざぎこんでしまう場合もあります。いずれにしても、うつ状態と密接な関わりがあり、より深い抑うつに陥るのを、防いでいるという側面もあるようです。死というものの存在を、まえもって知ることができる人間にとって、死への不安や恐怖と向き合うことは、避けては通れない問題です。心気症を乗り越えることは、死というものをいかに受容できるかという、人間存在にとって、根幹的な主題に関わってきます。抗うつ薬や、抗不安薬などを、必要に応じ用いつつ、死の恐怖への捕われから解放され、いまの生活を充実して生きるためのお手伝いをします。

(人間関係やトラブルなどのストレスがあって)仕事に行けない・学校へ行けない

Posted in こんな症状の方に on 1月 29th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→適応障害・不登校

一般に、強弱さまざまのストレスによって、不安や緊張、抑うつが生じ、社会機能や行動に支障を来たすような状態を、適応障害と呼びます。なんぴとも、社会への適応を強いられるがゆえの、現代を象徴する病名ともいえるでしょう。小児の場合は、何がストレスであるか自覚できないケースも多く、腹痛や頭痛などの心身症状や、夜尿や指しゃぶりなどの退行症状として現れます。治療としては、まずは問題となっているストレスを把握し、極力軽減できるような環境調整を行い、緊張を解き、こころの余裕を取り戻していただきます。心身がラクな状態になったところで、ストレスに対処できるような工夫をしてゆくことになります。必要に応じ、会社や学校と連携を取り、環境調整してゆくことも大切です。職場であれば、休職の要請や勤務体制の見直しなど、学校であれば、原因となる人間関係の調整や、保健室等を利用した段階的な登校への試みなど、具体的な策を実施してゆくことになります。最近は特に、不登校の診察依頼が急増しておりますが、多くのケースで、本人は、行きたくても行けないという、苦しい思いのさなかにいます。苦悩と過緊張がつづくあまり、深刻なうつ状態に進行する例もまれではありません。無理に登校をつづけるよりも、一度ストレスから身を守り、こころの余裕を取り戻すことが必要な場合も多いです。こうした意味では、休職も、不登校も、本人の心身を守る意味で、大切なものです。治療により、ゆとりとくつろぎを回復したうえで、再びチャレンジしてゆけばよいのです。特に、不登校が問題となる思春期は、こころとからだが急速に成長するときですから、こうした状況から回復し、自信を取り戻してゆけることが、挫折を乗り越え、将来を切り拓いてゆく底力を身につけるという意味でも、きわめて重要です。