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寝つきがわるい・朝早く目が覚める・熟睡できない・悪夢を見る・昼と夜が逆転する

Posted in こんな症状の方に on 1月 31st, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→睡眠障害

睡眠は、心身の健康の基本であり、生命の維持に欠かせないものです。ストレスや、身体の過緊張による一時的な不眠もあれば、うつ病や、精神疾患の前兆として現れる睡眠障害もあります。まずは、眠る直前までパソコンをしたり、考えごとをしたりする習慣を控え、お風呂に入ったり、ストレッチをするなどして、全身の緊張を解き、ゆったりと呼吸し、自然な眠りが訪れるのを待ちます。それでも毎晩のように不眠が現れるようだと注意が必要です。ご相談ください。加療のために、不眠の原因を見きわめ、必要であれば薬物療法を行います。睡眠導入剤など、いわゆる睡眠剤の類や、睡眠の質を改善できる、抗うつ剤の種類を用いることが一般的です。質のよい睡眠がとれるようになると、心身もおのずと回復へ向かいます。その他、夜驚や、夢中遊行など、小児期に多い睡眠障害や、生活スケジュールの乱れである睡眠覚醒スケジュール障害(昼夜逆転)、繰り返す悪夢を主とする悪夢症、夢の通り行動してしまうレム睡眠時行動障害、(これは精神疾患ではないですが)睡眠時無呼吸症など、多くの障害があります。疾患によっては、終夜睡眠脳波を依頼し、確定診断を行うことになります。

突然不安になる・息苦しくなる・死んでしまいそうな恐怖に襲われる

Posted in こんな症状の方に on 1月 31st, 2011 by ichiro – 突然不安になる・息苦しくなる・死んでしまいそうな恐怖に襲われる はコメントを受け付けていません

→パニック障害・不安障害

急に強い不安や動悸、息苦しさに襲われ、死んでしまいそうな恐怖を経験するのが、パニック障害の特徴です。飛行機や電車、劇場など、逃れられない閉所であったり、歯科治療や会議中など、逃れることの難しい状況で起きることが多いようです。ストレスを避け、回避するための、生体の自然な反応ともいえ、自律神経の一時的な乱れです。大きな心配はいりません。とはいえ、パニックや不安の渦中の経験は、つよい恐怖を伴いますので、再びの発作に陥ることを恐れるという、悪循環に陥りがちです。また、心身の過度の緊張による、うつ状態を伴うことも多いため、併せた加療が必要になります。治療では、まず過敏になっている自律神経の状態を緩和するため、ストレスと症状との結びつきを見定め、普段の生活からリラックスしてゆける練習をします(これはうつ状態の治療も同じです)。そのうえで抗不安薬や抗うつ薬を効果的に用い、症状をコントロールできるという安心感を得ていただき、心身の調和のとれた毎日に戻っていただきたく思っています。

動悸がする・息苦しくなる・吐き気がつづく・めまいがある・ふらつく

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→自律神経失調症

急に胸がどきどきしたり、息苦しさを覚えたり、めまいやふらつき、立ちくらみが頻発するなどの症状は、自律神経の乱れがその原因である場合が多いようです。もちろん内科や脳外科、耳鼻科などで原因を調べ、異常がないかを確かめたうえで、心身の治療を行うことになります。

ストレスに溢れる現代社会のさなかにあっては、自分が何をストレスに感じ、どんなことを苦痛に思っているのかさえ分からなくなっている場合がままあります。また日々ストレスにさらされることから逃れられないでいると、心身は緊張から解放されず、より重い病態である、心身症や、うつ状態に進行する場合もあるため注意が必要です。

治療はまず何がストレスであるかを見きわめ、ストレスを避け、身体の緊張を解すこと。ストレッチや入浴、簡単な体操なども効果的です。必要があれば、心身の緊張をほぐすような薬剤を処方することになります。

たいら研町(松が丘公園下)に、これからクリニックが建ちます。

Posted in ブログ on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

建築過程はブログにてアップしてゆく予定です。

頭痛や微熱がつづく・痛みや身体の不調を他科で診てもらったが異常はないといわれた

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→心身症、身体表現性障害

内科的に異常がみつからない頭痛や微熱、痛みや身体の不具合を、総じて、心身症といいます。最近では、身体表現性障害といったりもします。過度のストレスなどによる心身のゆきづまりを、身体が精神の替わりとなって、表しているという意味です。こころとからだがいかに密接につながっているかを端的に示す病態であり、治療の肝は、こころとからだのむすびつきを自覚し、何がストレスであるかを見きわめ、身体の緊張を解いてゆくことです。必要があれば、安定剤など緊張を緩和できる薬剤を投与し、また抗うつ剤が効果的であるケースも多いです。特に心因性の疼痛などは、うつ病と密接に関わる病態ですし、逆にうつ病の初期に、こうした心身症状が現れることも多いため、本来のうつ症状をマスクするという意味で、この場合は、仮面うつ病と呼ばれます。いずれにしても、はやめの加療が望まれます。

重い病ではないかと常に不安で、検査で大丈夫といわれても落ち着かない

Posted in こんな症状の方に on 1月 30th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→心気症

癌などの重い病ではないかと常に不安で、検査して異常がないといわれたのに落ち着かない状態を、心気症といいます。死の不安に常にさいなまれている状態ということもできます。身近な人が亡くなったあとに、一過性に生じる場合もありますし、完全に重い病であると確信し、憔悴し、ふざぎこんでしまう場合もあります。いずれにしても、うつ状態と密接な関わりがあり、より深い抑うつに陥るのを、防いでいるという側面もあるようです。死というものの存在を、まえもって知ることができる人間にとって、死への不安や恐怖と向き合うことは、避けては通れない問題です。心気症を乗り越えることは、死というものをいかに受容できるかという、人間存在にとって、根幹的な主題に関わってきます。抗うつ薬や、抗不安薬などを、必要に応じ用いつつ、死の恐怖への捕われから解放され、いまの生活を充実して生きるためのお手伝いをします。

こころの発達、成長理論(精神分析的な考え)について

Posted in 治療について on 1月 29th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

ひとのこころは、多くの出来事や他者との出会い、さまざまな苦悩や試練によって、発達、成長してゆくものです。

別れ、理不尽なできごと、よろこび、苦しみ、嫉妬、敵意、挫折、達成。

不平等で、思い通りにならないことが常であるような、ひとの一生において、無理に明るくふるまったり、他人のためだけにがんばったり、ひたすらポジティヴに考えたりすることは、不可能です。

たとえば嫉妬や敵意などの、ネガティブな感情に苦しんだり、ときに誰かを傷つけたり、投げやりな行動をしてしまったりしても、不思議ではありません。

大切なことは、自分の身に起こるあらゆるものごとを、受け容れ、消化してゆくことです。矛盾した考え、他者への怒り、むなしさ、さみしさ、やるせなさ。そうした一見ネガティヴと捉えがちな感情こそを、しっかりと受け留め、けっして否定せず、こころの発達、成長に欠かせない、大切な糧として、吸収、消化してゆく。

並大抵のことではありません。

でもそうした感情を否定、否認するがゆえに、多くの心身症状、解離、強迫、自傷、依存など、あらゆる症状があらわれてきます。しかし、大丈夫です。少しずつでもこころに余裕ができれば、自らの問題(症状)を、自分自身のものとして、引き受けられるようになってゆきます。この過程で、不安や、抑うつ、身体化症状が一時的に現れることも多いのですが、心配ありません。これはある意味、ひとつの通過儀礼的な症状で、自分というものを受け容れるための、回復の準備が整ってきている証拠なのです。やがて、矛盾した考えや、むなしさ、怒りなど、ネガティブともいえる感情も、消化(昇華)され、自らの心身のうちに、統合されてゆきます。もちろん、行きつ戻りつですが。
  
そしてやがては自然なよろこびや楽しみを感じ取ってゆける、生き生きとした心身の回復をめざします。
  

こころの発達、成長に関する私の考え方は、以上のようなものです。

(人間関係やトラブルなどのストレスがあって)仕事に行けない・学校へ行けない

Posted in こんな症状の方に on 1月 29th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

→適応障害・不登校

一般に、強弱さまざまのストレスによって、不安や緊張、抑うつが生じ、社会機能や行動に支障を来たすような状態を、適応障害と呼びます。なんぴとも、社会への適応を強いられるがゆえの、現代を象徴する病名ともいえるでしょう。小児の場合は、何がストレスであるか自覚できないケースも多く、腹痛や頭痛などの心身症状や、夜尿や指しゃぶりなどの退行症状として現れます。治療としては、まずは問題となっているストレスを把握し、極力軽減できるような環境調整を行い、緊張を解き、こころの余裕を取り戻していただきます。心身がラクな状態になったところで、ストレスに対処できるような工夫をしてゆくことになります。必要に応じ、会社や学校と連携を取り、環境調整してゆくことも大切です。職場であれば、休職の要請や勤務体制の見直しなど、学校であれば、原因となる人間関係の調整や、保健室等を利用した段階的な登校への試みなど、具体的な策を実施してゆくことになります。最近は特に、不登校の診察依頼が急増しておりますが、多くのケースで、本人は、行きたくても行けないという、苦しい思いのさなかにいます。苦悩と過緊張がつづくあまり、深刻なうつ状態に進行する例もまれではありません。無理に登校をつづけるよりも、一度ストレスから身を守り、こころの余裕を取り戻すことが必要な場合も多いです。こうした意味では、休職も、不登校も、本人の心身を守る意味で、大切なものです。治療により、ゆとりとくつろぎを回復したうえで、再びチャレンジしてゆけばよいのです。特に、不登校が問題となる思春期は、こころとからだが急速に成長するときですから、こうした状況から回復し、自信を取り戻してゆけることが、挫折を乗り越え、将来を切り拓いてゆく底力を身につけるという意味でも、きわめて重要です。

基礎工事中

Posted in ブログ on 1月 23rd, 2011 by ichiro – 6 Comments

1月23日

基礎工事中

小さなクリニックですが、
ビジョンは大きく。

奥に見えるのは
いわきワシントンホテル椿山荘

右手は東日本計算センターさんです。

お世話になります。

当院の由来である「いわきたいら」は、山村暮鳥の詩からの引用

Posted in コラム on 1月 20th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

「おーい雲よ

ゆうゆうと
馬鹿にのんきそうじゃないか

どこへ行くんか

ずっと
いわきたいらのほうまで行くんか」

お知らせ

Posted in お知らせ on 1月 19th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

セミナーやイベントなどの情報をアップしてゆきます。

いよいよ地鎮祭、気がひきしまります。

Posted in ブログ on 1月 12th, 2011 by ichiro – 5 Comments

1月12日 穏やかな天気のもと
地鎮祭が執り行われました。
いよいよ、クリニックの着工です。
工程の安全を祈り、これからのチャレンジに、
身のひきしまる思いです。