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夏井川

Posted in コラム on 3月 9th, 2011 by ichiro – 2 Comments

ひまのあるときは白鳥を見にゆく。

いわき市内であれば校歌には必ず歌われる夏井川に、たいら市街を流れる新川がそそぐ場所だ。

今年も多くの白鳥たちが、子育てにやってきている。

灰色の毛はずいぶん生え替わっているから、巣立ちの日も近いのだろうか。

「先生、やりました。合格です」

「だめでした。でも精一杯やりましたから、しょうがないです」

 

友人との葛藤や、身体の症状。

思春期ならではの悩みに苦しむ、青年たちの吉報や、

さまざまの知らせに一喜一憂するのも、この季節のことだ。

雲は自由に形を変え、

たえまなく、流れてゆく。

もう一ヶ月もすれば、白鳥たちも、

一羽残らず、旅立ってゆく。

(ひとはそう簡単にとべるわけではないのだけれど)

 

 

 

「あおぞらうつす~なついがわ~」

母校の歌は、忘れないものなんだな。

よい思い出ばかりではないけど、

つまづいたとき、

帰ってくる場所は、

ここにあるのかもしれない。

Kazama

Posted in ブログ on 2月 28th, 2011 by ichiro – 1 Comment

カザマといえば、モリオさま派か?トオルさま派か?

80年代に青春を過ごした私たちにとっては意見も別れるところではございますが、

このKazamaは、さらにもっと素敵なカザマ。

10日ほど前、地元の家具店で、スツールを見た途端、ひとめぼれ。

昨日、名古屋からの出張の帰り、腕時計とにらめっこしながら、新幹線を途中下車。

生まれてはじめて根岸という駅でおり、ショールームを案内してもらいました。

 

「一点、一点。手作りで仕上げております」

「うーむ、なるほど」

見た目以上の、座り心地と、安定感。

籐ならではの、すずしげなそのお姿。

元町生まれ、御年(創業)90年になるという

老舗のカザマは、そのルックスばかりではなく、

中身もますます素敵なのであった。

「ウチのKazamaは、決まりやね」

想像以上のカザマ様に出会え、

待合室の完成が待ち遠しくなりました。

(そういえば、クレヨンしんちゃんの友達にも、いましたよね。もうひとり)

 

 

何度も手を洗わないと気がすまない・確認してしまう・不潔が怖い

Posted in こんな症状の方に on 2月 23rd, 2011 by ichiro – Be the first to comment

強迫性障害

何度も手を洗わなければ気が済まない。歯磨きや入浴に一時間ほどの時間をかけなければいられない。鍵や水道の蛇口を何度も確認してしまう。車に乗っていて、何かを轢いてしまった気がして、戻って確認しないと気が済まない。

強迫性障害とは、自分では不合理だとわかっていながらも、その観念から逃れられず、実際に確かめる行動や、過度に清潔を保持する行為を繰り返してしまうといった一連の症状に苦しむ病態です。

現実面での行き詰まりや、本来向き合うべき問題や不安、抑うつを回避する意味合いもあるのですが、こうした行為や思考への捕われは、日常生活に大きな支障を来たします。

完全主義傾向な、生来の気質による場合もありますが、突然にこうした症状に陥る場合も見受けられます。

治療としては、強迫症状に効果のあるとされている、抗うつ剤などの薬物療法と併せながら、強迫の程度を数値化し、やさしいものから少しずつ、強迫行動を行わないがための不安に耐えてゆく練習をするアプローチや、強迫症状を必要とした、本来の不安を見つめ、抱きかかえてゆくような精神分析的アプローチがあります。

少しずつよくなるケースもありますが、あるときを境に劇的に改善する(強迫を必要としなくなる)例もまれではありません。

監督さんです!

Posted in ブログ on 2月 20th, 2011 by ichiro – 6 Comments

「おはようございます」

今日は、上棟記念

さわやかな声の現場監督の笑顔もさわやか。

「これ、記念のボルトです。好きなところをしっかり、締めちゃってください」

金のボルトを手渡される。

メイン診察室の吹き抜けの下、大切な場所に、取り付けた。

気持ちを込めて、締めあげる。

「いやあ、立派なボルトですね」

「でもそれ、金メッキなんですけどね」

と、言わんでもいいのに、正直な監督(笑)。

「監督さん。写真撮らせてもらえませんか。ホームページにのせたいので」

そういうとこころよく応じてくれる。

ヘルメットをかぶりなおし、〇〇ハウスのロゴをきちんと正面に向けた。

さすが、監督。

照れながらも営業も、わすれていない(笑)。

ボルトは金メッキかもしれないけれど、カントクは、立派、ほんものです。

ロゴマークできました!

Posted in ブログ on 2月 17th, 2011 by ichiro – 1 Comment

「想像したと?」

一時期、どう見てもソフトバンクのワンちゃんにしか見えなかった我がロゴマークさまが、ひとの言葉もいくらか無事おぼえ終え、ついに目鼻だちも相整いまして、このたびのお披露目となりました。

「どうぞよろしゅうお願いだわん!」

「もう、いい加減にしろクマ」

(笑えませんよね。すまないべあ~)

祝!いわきサンシャインマラソン

Posted in ブログ on 2月 13th, 2011 by ichiro – Be the first to comment


はじめてクリニック内部に入りました。

配線は迷路みたいだけど、

動静脈のように張りめぐらされてゆき、

こうして建物にも血肉が通ってゆくんだなあ~

天窓からも、午前の光がまぶしく入り、

自然採光は、大丈夫そうかな。

今日は、第二回いわきサンシャインマラソン当日。

去年はがんばって10km走ったけど、今年は痛恨の応募し忘れ。

でもやっぱり今日も晴天にめぐまれ、ほんとよかった。

いわきは、サンシャインの名前の通り、日照時間は、とにかく長い。(その分花粉飛散量も日本最大級らしい、このあいだ聞いた話だけど)

なにはともあれ、だいすきな、おひさまを大切にしたいものです。

ヒージャーの記憶

Posted in コラム on 2月 12th, 2011 by ichiro – 7 Comments

沖縄の中学生が撮った、「やぎの冒険」という映画を観た。

第一回いわきぼうけん映画祭(by いわきアリオス)に、招待上映されていたのだ。

やんばるの地、今帰仁を舞台に、飼いヤギが汁となって、さばかれるまでの葛藤を描いた作品だ。

そのあと現場監督と打ち合わせ。

いま建てているクリニックも、今日あたりが上棟式という。

沖縄なら、スラブウチといって、ヤギをつぶして食べる習わしだ。

お祝い事に、自然からの恵みを、みなでいただく。

映画のラストの、そんなシーンが、まぶしくもなつかしかった。

病棟の新築や、友人の新居でのスラブウチ、娘が生まれたときのお祝い。

沖縄に住んでいたころ、自分も何度か、ヤギ(沖縄語ではヒージャーという)汁をいただいた。

ちからがわき、目が覚めるほどにうまいのだが、次の日の朝まで、強烈な匂いが残ったものだ。

ひとは、多くの生きものたちから、数限りない生命をいただき、いったいなにを、この世界に返してゆけるのだろう。

ロゴマークの正体!?

Posted in ブログ on 2月 9th, 2011 by ichiro – 3 Comments

クリニックのシンボルとなる、ロゴマークが上がってきた。

自分で描いた下手な絵を、なんとかここまで仕上げてもらった。

なかなかめざす動物に似ず、苦労した分愛着もあるかな?

ちょっとかわいらしすぎますかね?

犬じゃないですからね。

ネコでもないですからね。

彼は、正真正銘、

白クマです!

3日で建ちました(笑)

Posted in ブログ on 2月 6th, 2011 by ichiro – 2 Comments

一昨日仕事で行けず、
昨日、現場へ走ると、おお!

もう建ってますやん(笑)

「いまのお家はどうなってるのかねえ」
「ほんとにねえ~」

通りすがりの、いわきマダムと見上げる。

「外壁は一息に仕上げさせていただきました。
天気が崩れても困りますから」

さわやかな声の現場監督が手をあげて指示する。

工事のみなさまと青空のおかげさまです。

背後に見える、松が丘公園の桜たちも、
このぽかぽか陽気でつぼんできていることでしょう。

ありがたいことです。

花粉はこわいけど。

当院の治療について

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

精神あるいは心身症状が現れているということには、なにかしら理由があります。
多くはストレスなど外的な変化に、これまでのご自身の対処の仕方では間に合わないような場合に発します。
厳しい状況に追い込まれ、なんとかしようとするが、うまくゆかず、逆に自分を追いつめてしまい、どうにもならない悪循環に陥っているようなときです。
治療(精神療法)では、お話をうかがうことにより、さしせまった状況を見定め、この悪循環を解き、心身の余裕を取り戻すお手伝いをします。
そのうえで必要があれば、病状に見合った治療薬をご提案します(薬物療法)。
薬物療法は、症状に対して、対症療法的な意味合いも大きいですが、最近では、より副作用の少ない、すぐれた薬剤が次々に開発されています。
とくに症状が重く出ている場合などには、薬物療法が重要な選択肢のひとつとなります。

精神療法

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

まずは過去から現在に至る、あなたの置かれてきた状況、気持ち、困っている症状をお話しください。
あなたの気持ちを想像しながら聴かせていただきます。
人に話すだけでも驚くほど気持ちが楽になるものです。
そのうえでどうすれば問題が解決するのかを、話し合います。
ひとりで考え込むより、ふたりで話し合ったほうが、よい考えを思いつき、問題解決の手がかりが見えてくるものです。
もちろん話したくないことは、初めから無理に話す必要はありません。
明るく、安心できる話し合いのなかで、症状の改善をめざすための道しるべ(ヒント)をお伝えし、
着実に治療をすすめてゆきます。

薬物療法

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

症状が重く出て生活に支障を来たす場合、心身の苦痛が大きい場合、あるいは疾患の種類により、薬剤による加療が最優先である場合(たとえば統合失調症)などは、薬物療法を導入します。
薬剤について期待される効果、副作用についての説明を行ったうえで、最新の医学知識と、30年近い精神科医としての経験に基いた、最適な薬物療法を選択し、実施します。
最近は、より副作用がすくなく、効果も多岐にわたる、さまざまな薬剤が日々開発されています。
もしご自身で得た知識で、使ったみたいお薬があれば、ご相談ください。希望により漢方薬も使用します。
これまで、あるいは現在服用している薬剤についてなど、疑問があれば、何でもお気軽にお尋ねください。
すべての薬物療法は、十分なご相談のうえで、服用される方の意思を尊重し、使用してゆきます。

カウンセリング

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

当院では、精神療法、薬物療法と併せて、臨床心理士によるカウンセリングをおすすめする場合があります(現在、カウンセリングの新規受付は、行っておりません)
うつ症状や、強い不安を抱える方のなかには、自分自身や外界のできごとに対して、常に否定的な見方でしかものごとを捉えられない習慣が身についてしまっているケースが散見されます。これでは外的なストレスが去ったあとも、自らのものごとの捉え方、感じ方を変えない限り、症状が再発しやすく、慢性化しやすい状態といえます。
カウンセリングは、こうした否定的な見方を変えてゆくトレーニング(認知行動療法)と、症状の意味を解釈してゆく技法(精神分析的技法)とに大きく分けられますが、必要に応じ、これらの手法を組み合わせて加療してゆくことになります。
具体的には、児童、思春期の患者さんを中心に、ご希望をおうかがいしたうえで、1回10~20分ほどの個人面接を中心に、素のままの自己表出を促す形で行う場合が多いです。適応のための工夫を話し合ったり、必要によってはトランプやカードなどの、遊戯を用いる場合もあります。
また、カウンセリングとは違いますが、何人かのグループで、社会生活場面を想定したトレーニング(SST)や、心身をリラックスさせる心身操作法(臨床動作法)や呼吸法の練習なども、随時プログラムとして開催してゆければと思っています。

(現在、カウンセリングの新規受付は、原則として行っておりません。ご了承願います)

予防心身医療

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

心身の症状というものは、わけもなくある日突然に、という場合はほとんどなく、なにかしらの前兆や、軽度の不調(肩こりや頭痛、めまいなどの自律神経症状)、心理的なゆきづまりが先に立って見られるものです。
すこしでも早く心身の不調に気がつき、気分転換をしたり、自らの生活習慣を変えたり、信頼できる人(あるいは専門家)に相談できることが大切です。他の身体疾患と同様、早期発見、早期治療が重要です。
さらには普段から自らの身体の声に耳を澄ます練習をしたり(何が心地よく、何がそうではないかを見きわめてゆくことです)、無理に自分を追いつめていないかを振り返り、ある程度こころに余裕を保っていることが大切です。
こうした日々の過ごし方こそが、心身障害を防ぐために最重要であることを多くの方に知っていただくため、当院では、身体の緊張のほぐしかたを中心に、各種ストレッチやヨガ、呼吸法、アロマテラピーなどを積極的に取り入れた、予防心身医療に関するプログラムを、随時開催したいと考えています。

訪問診療(往診)

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

在宅や、施設訪問などの往診については、可能な限り、ご相談に応じたく思っています。
まずは当院担当まで、ご連絡ください。  
  
※申し訳ございません。現在往診は行っておりません。

自由診療

Posted in 治療について on 2月 5th, 2011 by ichiro – Be the first to comment

保険適用外の自由診療(自費診療)になりますが、50分単位で時間をかけての精神療法も可能です。
自由連想法、夢分析を主に用いた、精神分析的なアプローチを行います。
精神疾患の治療に限らず、自分を見つめなおし、葛藤を整理し、自己実現をめざしたい方も対象とします。

*現在「自由診療」は、休止しています。ご了承願います。

気分が落ち込む・何もする気がしない・食欲がない・楽しさを感じない

Posted in こんな症状の方に on 2月 3rd, 2011 by ichiro – 気分が落ち込む・何もする気がしない・食欲がない・楽しさを感じない はコメントを受け付けていません

→うつ状態

うつ状態というのは、何らかの理由で、気が沈み、元気がなくなり、楽しみやくつろぎを感じられなくなっている状態をいいます。喪失の体験など、何か大きなストレスのあとに強いうつを発することもあれば、逆に肩の荷が降りたときに発する場合、気分の高揚した時期と落ち込む時期を繰り返すケース、職場や学校に行こうとすると、急に動けなくなってしまう方、何事も否定的に捉えるがゆえ、慢性的な虚無、絶望感に捕われているケースなど、同じうつ状態といっても、それぞれ違う病態であり、治療や対処の仕方も違ってきます。しっかりとした鑑別を行い、病状にあった加療をすすめることが大切です。とくに最近は経済的、社会的に追い込まれることによって、自らを追いつめ、つよい自殺念慮に捕えられているいるケースも増しており、早めの受診が望まれます。

芸術療法、演劇療法、園芸療法など

Posted in 治療について on 2月 2nd, 2011 by ichiro – Be the first to comment

音楽を聞く。演奏する。描画する。箱庭に取り組む。役割を決めて音読する。とりあえず身体をうごかしてみる。
もちろんそれぞれの分野に精通した先生をお招きしますが、~療法という、かたくるしいものとは考えず、セミナーやワークショップ形式などで、フレキシブルに取り組んでゆければと思っています。
草花を愛でる。育てる。収穫する。
海を眺める。歩く。深呼吸する。
生命としての、自然なよろこびを守り、育てる試みを実践したいと思っています。

半日で建つのかい!

Posted in ブログ on 2月 2nd, 2011 by ichiro – 5 Comments



昨夜、現場監督からさわやかな声で、
「明日から、建材はこびこんで、建てはじめますんで~」
と電話があり、
「よろしくです~楽しみにしてます~」

って今日昼休み抜け出して行ってみると、

な、な、な

半日でこんなに建つんかいな~

ダイヤブロック(死語)じゃないんだから~

でも

うれしいです

基礎はできました!

Posted in ブログ on 1月 31st, 2011 by ichiro – 1 Comment

基礎工事はほぼ完成しました。

昼休みに診察を抜け出し、駆け足で、パチリ。

これから建ちあがるのか~

工事主任さん、ごくろうさまです。

がんばらんとね。